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2025/08/09 07:11

はじめて焙煎する前の「生豆」を見たとき、なんてきれいなグリーングレイだ!と驚いたのを覚えています。掬い上げると、まだ少し水分を含み、重たさがあって、イエロー寄りのものから深いグリーンのグラデーション。これから焙煎され、だんだんあのコーヒー豆の色になっていく。焙煎の浅い深いでそのブラウンの明度が違います。

コーヒー豆が茶色く色づくことを「メイラード反応」って言うらしいです。焦げている?というのとは違うそうで、加熱することによってアミノ酸と糖が反応して起きる化学変化だそう。揚げ物をしたり、クッキーやパンを焼いたりするときの反応と同じもの。その加熱が過ぎると炭化し、それが「焦げ」と呼ばれるものなのだそうな。

suzunari coffeeの豆は、比較的浅煎りのものが多いですがその焙煎度合いは焙煎士が豆のポテンシャルをみながら決めています。何度かサンプルを焼き、どのくらい火をかけたらその豆のポテンシャルが一番「美味しく」引き出せるかを探っています。焙煎士が一番神経を使う場面ですが、みんなでワクワクする工程でもあります。

今回のコロンビア、Finca La Roca農園のTabi種も、焙煎度合いで悩んだ豆です。酸のボリュームがすごくて浅煎りにした時に、酸味が際立ち、梅酢の様な酸が感じられる(わたしは個人的に大好物なのですが!夏にぴったり、アイスで美味しいやつ)それを焙煎士(オーナー)が納得できずさらに火を入れ、中煎りにしてみました。飲んでみると、甘さが増し、マーマーレードのような奥深さを感じます。同じ豆なのに、焙煎度合いでこんなに違う!のは、毎回の楽しみです。まるで料理をしているみたいだなあと思います。

ということで、今回のコロンビアも、豊かな果実感と甘さ、ギュギュッと詰まった風味をお楽しみいただける豆です。
Colombia Finca La Roca

ぜひご賞味ください!